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第1回

Illustratorの基本・ベクターとは

ベクターとは ビットマップとの違い ツールバー アートボード設定 基本図形ツール 整列・分布 グループ化

ベクターとビットマップの違い

比較項目ベクター(Illustrator)ビットマップ(Photoshop)
データの仕組み数式でパスや形を記述ピクセル(点)の集合
拡大時の品質劣化なし(どんな大きさでも綺麗)拡大するとぼやける(ジャギー)
ファイルサイズ比較的小さい画像サイズに比例して大きい
向いている用途ロゴ・アイコン・イラスト・印刷物写真・テクスチャ・Web画像
Point

ロゴはベクターで作成するのが絶対条件

名刺からビルボードまで様々なサイズで使われるロゴはベクター形式(.ai / .eps / .svg)で作成・保管することが必須。JPGやPNGのビットマップロゴは引き伸ばすと品質が落ちる。

Illustratorの画面構成

ツールバー(左)

選択・ペン・図形・テキスト・塗りつぶしなどの描画ツール。Vで選択ツール、Pでペンツール

コントロールパネル(上)

選択中のオブジェクトに応じてX・Y・W・H・塗り・線などが変わる

アートボード(中央)

実際の制作エリア。印刷や書き出しの範囲を示す白い矩形。複数同時作成可能

パネル群(右)

レイヤー・スウォッチ・文字・整列・パスファインダーなどの機能パネルが並ぶ

アートボードと基本図形ツール

ツールショートカットコツ
長方形ツールMShiftで正方形、クリックでサイズ数値入力
楕円形ツールLShiftで正円
多角形ツールドラッグ中に↑↓キーで辺数変更
線分ツール\Shiftで水平・垂直・45度固定

オブジェクトの操作

  • グループ化Cmd+G)— 関連オブジェクトをひとまとめに。ダブルクリックで個別編集モード
  • 整列・分布Shift+F7)— 「アートボードに整列」で基準揃え
  • バウンディングボックス — ハンドルをドラッグして拡大縮小。Shiftで縦横比固定
注意

線幅も一緒に拡大される設定を確認する

オブジェクトを拡大する際、デフォルトでは線幅も一緒に拡大される。線幅を固定したまま拡大したい場合は、環境設定の「一般」→「線幅と効果を拡大縮小」のチェックを外すこと。

第1回まとめ
  • ベクターは数式でパスを描くため拡大しても劣化しない。ロゴ・アイコンに最適
  • ビットマップはピクセルの集合で写真・テクスチャに向いている
  • 基本図形はShiftで正円・正方形、ドラッグ中の↑↓キーで辺数変更できる
  • 整列パネルの「アートボードに整列」でオブジェクトをアートボード基準に揃える
第2回

パス・ベジェ曲線

ペンツール アンカーポイント ハンドル操作 パスの編集 複合パス

ペンツールとアンカーポイント

ペンツール(P)はIllustratorの核心的なツール。クリックでコーナーポイント、ドラッグでスムーズポイント(曲線)を作成します。

アンカーポイント

パスの形を決める制御点

ハンドル

曲線の方向と強さを制御するバー。ドラッグで曲率を調整

コーナーポイント

ハンドルが独立して動く。鋭い角を作る

スムーズポイント

ハンドルが対称に動く。滑らかな曲線を作る

パスの編集と複合パス

  • ダイレクト選択ツール(A)でアンカーポイントを個別選択
  • ペンツールでパス上をクリックしてアンカーポイントを追加・削除
  • アンカーポイントの切り替えツールでコーナー↔スムーズを切り替え
  • 複合パス(Cmd+8)で穴あき形状・文字抜きロゴを作成
第2回まとめ
  • ペンツールでクリック=コーナーポイント、ドラッグ=スムーズポイントを作成
  • ダイレクト選択ツール(A)でアンカーポイントとハンドルを個別編集
  • 複合パスで穴あきや複雑な形状を作ることができる
第3回

テキスト・カラー・効果

文字ツール アウトライン化 スウォッチ グラデーション アピアランス

文字ツールとアウトライン化

  • 文字ツール(T)でクリックするとポイント文字、ドラッグするとエリア文字を作成
  • アウトライン化Cmd+Shift+O)— テキストをパスに変換。フォントがないPC環境でも見た目を保持
  • 文字タッチツール — 文字1文字ずつを個別に移動・回転・拡大
注意

アウトライン化は元に戻せない

アウトライン化するとテキストをパスに変換してしまうため、テキストの編集ができなくなる。作業ファイルはアウトライン前のものを必ず保存しておくこと。

スウォッチとグラデーション

  • スウォッチパネル — よく使うカラーを登録して再利用
  • グローバルカラー — スウォッチを1か所変更するとドキュメント全体に反映
  • 線形グラデーション — グラデーションパネルで作成。角度・カラー停止点を設定
Tip

アピアランスパネルを活用する

アピアランスパネルでは、1つのオブジェクトに複数の塗り・線・効果を重ねて適用できる。元のパスを壊さずに見た目を変えられるのが最大の特徴。

第3回まとめ
  • アウトライン化でテキストをパスに変換し、フォント依存をなくす(元ファイルは必ず残す)
  • グローバルカラースウォッチで全体のカラー変更を一括管理できる
  • アピアランスパネルで複数の塗り・線・効果を1オブジェクトに重ねられる
第4回

ロゴ・アイコン制作・書き出し

ロゴデザインの流れ シンボル SVG書き出し バナー制作 印刷用データ

ロゴデザインの流れ

  1. コンセプト・キーワードを言語化する
  2. 鉛筆でラフスケッチを複数案作成する
  3. Illustratorでベクターデータ化する
  4. カラーバリエーション(カラー・白・黒)を用意する
  5. 使用用途別(Web・印刷・白背景・暗背景)で書き出す

SVG書き出しと印刷用データ

  • SVG書き出し — 「スクリーン用に書き出し」(Cmd+Option+E)からSVGを選択
  • Webバナー — 72ppi・RGB。アートボードサイズを最初に決める
  • 印刷用データ — 300ppi・CMYK。塗り足し(3mm)と文字の安全エリアを設定
Point

ロゴは3つのバリエーションを用意する

①カラー版 ②白抜き版(暗背景用)③モノクロ版(白黒印刷用)の3種類を用意しておくと、あらゆる使用場面に対応できる。

第4回まとめ
  • ロゴはカラー・白・黒の3バリエーションと用途別書き出しを用意する
  • アイコンはSVGで書き出すことでWebで拡大しても綺麗に表示される
  • 印刷用データはCMYK・300ppi・塗り足し3mmの設定を忘れずに